2010年03月 リズム

2010年03月 リズム

 我々は様々なリズムに取り囲まれています。
 地球のリズムでいうと、地球は太陽の周りを公転していて1年間の春・夏・秋・冬、365日で1回の周期(リズム)になっていますし、自転は昼と夜の1日のリズムがあります。地球の周りには月が周回しています。そこから暦の「月」という概念が生まれています。
 古来人類は暦を作り、季節の移り変わりを理解することで、地球のリズムを感じ、自然と上手につき合って来ました。農業を営む場合にも暦を活用し、より多く収穫できるよう様々な知恵を蓄え工夫を重ねて来ました。
 我々は日常で「ここ一番」気分を高揚させるために、テンポの速い音楽を聴くことが多いと思います。このように速いテンポの曲を聞くと「アドレナリン」という興奮状態を作り出すホルモンの分泌を促すようです。
 我々の体には心臓の鼓動という染み込んだリズムがあります。それを基本としたリズムで我々は体のバランスをとっているようです。鼓動の倍くらいの120ヘルツの周期のリズムの運動により「セロトニン」というホルモンの分泌が促されるようです。「セロトニン」は感情の高揚や落ち込みなどの変化を抑え、安定させる働きがあるようです。俗に言う「貧乏揺すり」というのは、無意識にストレスを解消するためにしていることのようです。一定の速度のウォーキングも効果があるようです。
 3月は英語で「March(マーチ)」と言いますが、これは「軍の神様」のことを表します。行進(マーチ)のリズムは大体120ヘルツ程度です。先程紹介したリズム運動と同じと言えます。このようにして昔の人はリズムを利用し、高揚する気持ちを抑えつつ、統制のとれた組織を作ってきたのだと思います。
 このようにちょっと考えただけでもさまざまなリズムが思い浮かびます。それだけリズムは人間にとって大切な要素になっていると言えます。私たちの日常の生活もできるだけ良いリズムで送れるよう心がけたいものです。各地から桜の開花が伝えられ、そこここに春の訪れを実感できるこのごろです。「春の鼓動」を感じながら身の回りのリズムについて考えてみては如何でしょうか?