2010年06月 勿体ない

2010年06月 勿体ない

 6月は環境月間です。環境といえば、オバマ大統領のグリーンニューディールが有名です。再生可能エネルギーやスマートグリッドなどへ1500億ドルの投資を行い、500万人の雇用を創ると公約しました。わが国も昨年には国際公約として2020年までに二酸化炭素排出量を25%削減すると宣言しました。環境省は住宅からの排出量で53%(2008年対比)もの削減が必要になると試算しています。政策などによるインフラ面での環境への対応は今後益々進んでいきます。私たちの身近なところでは最近、エコ家電やエコカーなどよく耳にします、買い替えにより省エネルギーが可能になります。また、エコバッグ、資源回収など日常生活面でのエコ活動も一般的になりました。政治、産業界からの環境対策以外にも積極的に環境問題に関わっていきたいと考えています。
 エコな運動に関連する重要な概念で「勿体ない」という言葉を良く聞きます。節約、無駄を無くす、けちけちという印象があるかもしれませんが、本来の意味は物(=勿体)がなくなることをあらわし、物の本来の価値を十分生かしきれていない様子を意味します。「勿体ない」は自然などへの敬愛をこめる日本特有の考えです。ノーベル平和賞を受賞したケニアのマータイさんがMOTTAINAIとして世界に広めました。我々をとりまく環境に敬愛をこめて「勿体ない」を考えてみては如何でしょうか?我々一人ひとり取り巻く環境が違いますので、一人ひとり異なる「勿体ない」があるはずです。私は仕事面で考えれば環境としてお客様、富士情報という会社、働いている社員の皆さんが思い浮かび、この環境に対して敬愛を感じています。もっともっと本来の価値が生かせるよう働きかけていきたいと思います。