2011年10月 「汗」と「知恵」

2011年10月 「汗」と「知恵」

 当社は非常に大きな変化の中にいます。エントリ、システム事業部、総務、社員がそれぞれの職場で「汗」を流しています。
 土光敏夫氏は「知恵を出せ、それが出来ぬ者は汗をかけ、それが出来ぬ者は去れ!」と言ったそうです。松下幸之助氏はこの言葉を批判しており、「あかん、潰れるな」と呟いたといわれています。「『まずは汗を出せ、それが出来ぬ者は去れ!』と云うべきやね。本当の知恵と言うものは汗から出るものや」と言っていたとのことです。土光敏夫氏はIHI、東芝などの大企業のトップとして経営改革、JR、NTT民営化などの行政改革を手掛け、松下幸之助氏は松下電器(Panasonic)を創業し大企業を創り上げました。二人の経営者の考え方や経営手法の違いを伺えると同時に、「汗」と「知恵」がいかに大事かという事を物語っています。
 先日56歳で亡くなったApple社創業者のスティーブ・ジョブスが2005年スタンフォード大学で行ったスピーチは最後に「Stay hungry, stay foolish.」と締められました。この言葉は「汗」と「知恵」に対する、心の態度を表していると考えます。直訳すれば「貪欲であれ、愚かであれ」となります。「汗」をかき「知恵」を絞り出すためには、常に貪欲に取り組み、知性においても満足することなく、自然体で疑問を持ち続け追求し続ける心が必要なのだと思います。
 当社を取り巻く環境は厳しく、変化も大きくそれぞれの部署で直面している課題に「汗」や「知恵」を使い対処していると思います。いま、非常に忙しく頭(知恵)を十分に使えない部署もあります。また、変化に対応するために、知恵が要求されている部署もあります。エントリ事業においては「品質」「生産性」の向上に数年をかけて取り組んでいます。システム事業は「能力」「組織力」の向上に取り組んでいます。当社は今年で創業38年を迎えましたが、まだまだ大いに成長する余地があると考えています。すべての職場で、すべての社員が「汗」を「知恵」につなげることでより高いレベルの、よりよいサービスを創り出せます。「汗」と「知恵」でお客様の期待や、これまでのサービスを「超える」ようにしていきたいと考えています。