2011 年は当社にとって非常に厳しい年でしたが良いお客様と仕事に恵まれ、社員のみなさんの協力を頂き健全な形で終えることが出来ました。
今年は干支にちなんで昇龍のように一気に成長していきたい意気込みはあります。しかし、欧州の経済不安をはじめ、東日本大震災からの復興など、取り巻く環境は依然不透明です。これから予想される厳しい環境に対応するためには変革をやり遂げ「究極の情報サービス会社」とならなければなりません。現在取り組んでいる仕事を通じてより高いレベルのサービス企業への着実な成長が最重要であると考えています。この数年間、当社は仕事の質と量において未経験の課題に直面しており、エントリー、システムともに変革に取り組んでいる最中です。
昨年は組織の変革、これまでにない仕事など外的な要因により、変化が促されてきました。まさに、「越える・超える」を実践してまいりました。
今年はさらに高いレベルへの進化を促していきたいと考えています。そこで、より「自律的」な組織、仕事を目指し、本年の指針を「聞く、効く、利く」としました。
「聞く」については、積極的な“聞く”行動を期待しています。日常の会話や、仕事の会議の中で、つい自分の立場に都合の良い情報だけを取り上げてしまったり、言葉だけとらえ相手の真意を理解する努力を怠っていたりしないでしょうか?キャッチボールをする際、投げる側は相手の捕りやすいようにボールを投げ、聞く(捕る)側は投げられたボールに合わせ、体を動かし、ミットを合わせる必要があります。ただ単に棒立ちしてミットを広げているだけではボールを捕えることはできません。会話はキャッチボールと同じで、話す側も聞き手の背景、知識、想いをくみ取りながら言葉を選び話す必要があります。そして、聞き手は話し手の言葉を受け取り、その背景を想像します。「聞く」は字のとおり“門に耳を当て、中の様子を想像する”様子を表します。まずは「聞く」の基本に立ち返り、柔軟な気持ちで相手の言葉を受け取り、受け取った言葉から相手の真意(門の中の様子)を想像する必要があります。また、会話している場合は相手に問いかけることも可能です。積極的に問いかけを行う事で、話し手が意識していない真の課題や目的を引き出せます。
課題・目的を共有できたら、次は仕事を通じて成果を出す必要があります。そこで二番目の「効く」となります。まさに字のごとく“効果を出す”、“期待通りの結果を出す”となります。我々の仕事は一人で完結しません。多くのお客様、仲間との係わり(交わり)が成果となります。「効く」の字のごとく仕事(力)をどう連携(交わる)させるかを、強く意識してほしいと思います。日常生活、仕事の中で「聞く・効く」を繰り返すことによって、より良いサービスを創り出すことが可能になります。
そして最後の「利く」です。この「利く」は鼻が利く、目が効く、腕利きなどのように、“物が本来の機能を発揮する”ことを指します。一人ひとりが其々の立場で、自分にとって何が“利く”べきかをよく考えてもらいたいと考えています。オペレータのみなさんは腕利き、システムの開発であれば目を利かせる、鼻を利かせる、気を利かせることを意識すると、より高いレベルの仕事のイメージが出来るのではないでしょうか?当社の目標も腕利きの社員を一人でも多く、レベルを高くして、組織としてサービスが「効く」ようしていきます。
現在日本経済・社会は非常に先行きが不安な状況です。我々が積極的に前を向き、より良い仕事を提供することが未来につながると思います。今年も一年ご協力をよろしくお願いいたします。