2013年05月 富士山

2013年05月 富士山

 先日イコモスの勧告があり、6月には富士山がユネスコの世界文化遺産へ正式登録となる予定です。正式な名称は「富士山と信仰・芸術の関連遺産群」となるようです。当社の40周年のタイミングでの登録は縁を感じずにはいられません。富士情報の富士も富士山から頂戴しています。40周年を区切りにさらなる高みに向かい前進していきたいと思います。
 「散歩をしていて富士山に登ったやつはいない」ということを言った人がいます。同じ歩くにも大きな目標を持たずに歩くのと、目標を持つのとは得られる結果が大きく違ってくるということを意味しているとのことです。私も富士山には何度か登りました。最初に富士山に登ったのは中学生の時でした。その後、高校、大学、社会人と環境が変わるたびに多くの仲間と登りました。実家が浅間神社の近くということもあり、初回を除き麓から歩いて登りました。特に地元以外の知人は富士山へ登頂したいという気持ちが非常に強く、登った後も非常に喜んでいました。富士山が多くの人に慕われていると実感しています。
 富士吉田と言えば富士登山の(特に東京方面からの)玄関口ですし、多くの地元の人が登っていると思いがちです。しかし意外にも地元で富士山頂へ立った人は多くはいません。麓から富士山を眺めると「3000メートルの標高差、そして5月の今でも中腹まで雪を抱き、登山の期間は1ヵ月ちょっと、そのうち好天の時だけ登れる。」という富士山の厳しさを常に実感しています。一方、地元でなく遠くから富士山を眺めている人は富士山の美しさを遠くで眺め、憧れを持ち、登山に関する情報をもって、正しいタイミング、方法で登頂しています。
 先ほどの散歩に対する富士山を目標とした場合、何を目標にするかが非常に重要だと思います。目標を設定するにしても、周りを見渡し手ごろな山ばかり選んでいると、結局は散歩の繰り返しとなって大きな結果、成長が得られません。「頑張っているのに成果が出ない・結果が得られない。」ということになってしまいます。自分にとっての富士山(目標)は身近にあると思います。しかし、身近にあるがゆえに険しさもよくわかっていて登るべき山(目標)と考えられないかもしれません。富士山ですら、正しいタイミングと方法であれば多くの人が登頂できます。身近で困難であるが達成可能な目標をこの機会にぜひ持ってください。そして、一日一日少しずつでよいので目標へ近づくよう心掛けていけば、必ず目標は達成できます。当社も昨年から「究極の情報サービス」を目標と設定し、やっと裾野を歩き始めた状態です。目標の達成に向かい皆さんも一緒になって一歩ずつ登っていきたいと思います。