明けましておめでとうございます。
申年が始まりました。相場の世界では「申年は騒ぐ」という格言があるそうですが年明け早々様々な動きがありました。
当社にとっては各部門ともこの数年間大きな変革期を迎え、本質的な変化を体現しつつあります。今後も変わりゆく環境に順応しつつ、成長していきたいと思います。これまでは投資、成長に注力していましたが、今年はこれまでの成長・変化を成果に結び付けていきたいと考えています。そこで今年の指針を「彩異才」としました。文字通り異なる才能で彩るという意味です。仕事においてはとかく皆同じ能力を持ち、同じ結果を期待しがちです。画一的な仕事は管理が簡単ですが、融通が利きません、ましてや様々なお客様の日々変化する期待にお応えすることは困難です。我々は皆同じような仕事を同じようにこなしていると思っていますが、実際は、一人ひとり個性があり、アイデア、コミュニケーション能力、正確さ、粘り強さ、倫理観等様々な異なる才能を持っています。変化する場面場面で適材適所、皆が協調してこれらの才能を生かすことが組織としての能力の最大化につながります。スポーツのチームワークの様に、刻一刻と変わりゆく状況に応じて、前に出たり、仲間のフォローをしたり場面を彩るよう心掛けてみてください。
彩異才を実現するのに重要な観点があります。「あるべき」と「あるがまま」です。すべての仕事、組織には当然「あるべき」という理想とする考え方があり、大抵の場合は「あるべき」に従っていれば上手くいきます。しかしながら、変化する環境への対応、より良い成果の創造を行うためには「あるべき」姿に拘ってしまうと最低限の対応しか出来ません。まずは、いまどうなっているか「ありのまま」をより良く理解し、何が必要であるか、自分は何が出来るのかを考える必要があります。もしかしたら自分が得意としないこと、立場として当たり前でないことがその時には必要なことだと判断するかもしれません。そのような場合でも「ありのまま」を直視したうえで「あるべき」を考慮し一歩踏み出すことでより良い彩りとなります。スポーツのゲームの様に周りの仲間や、お客さまなど共に異才で彩り、より良い成果を生み出してください。
ラグビーのエディー・ジョーンズ前日本代表監督は「Can’t do」でなく「Can do」で考えるように指導していたそうです。「なぜ日本はこういう状況なのか?」と様々な人に問いかけると。日本人は「体が小さいから」、「プロの選手が少ないから」、「日本は農耕民族だから」などと答えたそうです。体が小さい事実は変えられない。その代わりに日本の優れているチームワークや俊敏性、賢さなどを徹底的に鍛え昨年の成果を得ました。不利な点を利点に変えることが重要と説いています。「あるがまま」を理解し「Can’t do」でなく「Can do」で考える事が重要です。また、「異才」は秀でた才能を意味します。1年間を通して「彩異才」で彩るとともに、自分の「異才」を少しずつ伸ばしていってください。