2008年10月 周囲のサポート

2008年10月 周囲のサポート

 先日エントリー事業部の来年度採用の高校生の面接試験を行いました。高校生の面接は大卒や中途採用者と違ってとても新鮮で、いつも彼女たちの純粋さを感じています。それも特別にそういう人がいるのではなく、応募していただく皆さんがそういう感じなのです。エントリーの富士吉田事業所に見学に来られるお客様の評判がすこぶる良いのも、こういう人たちの集まりだからだと思います。
 面接では学校行事や部活など学校生活のいろいろな話が聞けます。たとえば2年生のときの卒業式で在校生を代表して送辞を読んだ人が、紙に書いてある文章を読むだけなのに、2週間も前から毎日練習を重ねたという話を聞かせてくれました。人前で話をするのが得意ではなかったけれど、自分たちの先輩たちへの思いを伝える最後のチャンスなので、表現方法や話すときの抑揚などについても先生や友達から助言をもらい、そうした周囲の人たちのサポートのおかげで無事使命を果たすことができたという話です。
 何かを進めるときには自分の思いだけで突っ走るのではなく、周りのサポートを受け入れることが大切です。また、そういう思いをもっている人をサポートしてあげることでいいものを作り上げていくことも重要です。
 先般ノーベル賞の受賞が決まった下村脩さんがインタビューのなかで、「自分が嬉しいというより、自分をサポートしてくれた周りの人たちが喜んでくれるのが一番うれしい」と言っていました。仕事の大小にかかわらず自分自身が頑張るのはもちろんですが、周囲の人たちにも関心をもち、応援することがいい力を生み出す原動力になります。