2010年10月 報道

2010年10月 報道

 10月2日に東京都内で尖閣沖の漁船衝突事故に関係して、強硬な姿勢の中国政府や日本政府の弱腰な対応へ抗議するデモがありました。私はこのニュースをインターネット経由で知りました。このデモには日本国旗を携えた2000人ほど参加者がいたそうです。アメリカをはじめフランス、中国、韓国など日本以外のさまざまな国や言語で報道されていました。ところが、日頃は先を争って取材している日本の報道機関各社は示し合わせたかのように一切報道していませんでした。一方で、中国での反日デモに関しては数人の小規模でも大きく取り上げているので、とてもアンバランスな印象を受けました。
 報道機関はそれぞれ立場がありますので報道の内容に多少の違いがあっても、違いがあると理解しているので報道内容や、その背景の思想や主張に対し違和感を持つことは余りありません。最近では、10月12日に当社会長が教育委員長に選任されました。記者会見は短い時間だったとのことでしたが、同じ記者会見に対しても各社まったく異なった見出しとなっていました。
 私たちは、報道機関に対しては自分の代わり取材、編集していると期待しています。しかし、今回の場合非常にアンバランスで我々の理解を超えた報道の一端を垣間見た気がします。報道規制等が無かったと期待しますが、報道だけでは十分な情報が得られないかも知れません。
 報道ではありませんが、「より良いサービスと職場を創る」という立場で皆さんにより正しい情報をお伝えしていきたいと考えています。その後同様の反中デモがありましたが、国内の報道機関も取り上げていました。