ソニーのWALKMANが携帯音楽プレーヤーのトップシェアを争っています。年末商戦ではさらに加熱するとの報道もありました。WALKMANといえば携帯音楽プレーヤーの代名詞といわれ、1979年の発売以来ソニーを代表する製品の一つです。私が十代のころも手に入れたいアイテムの一つでした。WALKMANは30年余りの間、カセットテープに始まり、CD、MD、そして半導体メモリといったように形を変えて時代の先端を走り、我々の生活を彩ってきました。このようなWALKMANも順風満帆とはいかなかったようです。特にここ数年はApple社のiPodの後塵を拝していた時期がありました。技術革新、他業界(Apple)の参入等があり従来とは違う勢力図となり、高機能化していく他社製品に対する商品の差別化もできていませんでした。ところが2006年に大きな方針転換があったそうです。iPodに追いつけ追い越せというのではなく、基本にこだわった製品作りへ転換したのです。良い音を、低価格で、どこへでも持ち出せるという、まさにWALKMANの一号機(TPS-L2)の製品コンセプトそのものです。その後のWALKMANの復活は皆さんがご存知のとおりです。このように、同じ仕事を続けていくと、関係する技術が変わったり、他からの参入があったりして、その度に様々な対応をして乗り越えなくてはなりません。ともするとその場限りの対処療法をテクニックや実力として誤った理解をして、その間違いにすら気付かないこともあります。しかし、基本は変わらないはずです、常に自分の仕事の本質を見つめなおし、原点に立ち戻って実力を伸ばす必要があると思います。データの入力もシステムの開発も品質の高い仕事を短い期間で低コストで提供するという点では原点は同じです。常に原点を意識し仕事をしていきたいと考えています。