2010年12月 お酒

2010年12月 お酒

 これから、年末年始を向かえ、お酒の席が増えてきます。またお酒に絡んで騒動もありました。身近なお酒について話をしたいと思います。
 お酒の成分で「酔い」を作り出す原因は皆さんの知っているとおりアルコールです。アルコールは体内に入ると肝臓でアセトアルデヒドに分解されさらに酢酸へ、そして最終的に水と二酸化炭素となり体外に排出されます。このようにアルコールは体内で幾つかの過程(物質)を経ます。「酔い」には二種類あるそうです。ひとつはアセトアルデヒドに因るもので紅潮、心拍数増加を引き起こすそうです。もう一つは血液中のアルコールに因るもので気分がよくなったり、気が大きくなったりする症状です。
 この二つの酔いには関係がありませんので、表面的には「酔って」いないようでも、脳は「酔っている」こともあり、逆のケースもあります。
 アルコールの「酔い」は神経系を麻痺させます、高位な脳機能から段階的に影響が現れるそうです。高位な脳機能が麻痺すると低位な脳機能が前面に出てくるようです。低位な脳機能は潜在意識と言うこともできると思います。お酒を飲むと陽気になったり、絡んでみたり、怒ってみたり、泣いたり、普段は心の中にしまいこんでいた気持ちがあふれ出るのはこのためです。「お酒の席でのこと」と割り切りたい気持ちもあります。しかし、心にしまっておいた気持ちですので、全く無視していいようなことでもありません。
 「酔い」で良いほうに変化する分には楽しいお酒で大歓迎ですが、人に迷惑をかけるような「酔っ払いは」周りも本人も迷惑します。
 日常生活では様々な出来事があるので、たまには絡んだり、説教してみたりするのは仕方ないと思います。ただし、お酒を飲むと決まって「悪い酔い」をする人をたまに見かけます。これは、普段おとなしい人が多い気がします。日常生活でいつも同じようなストレスを心に抱えていることを示しているのだと思います。時にはお酒の力を借りて発散するのも、人に迷惑を掛けないのであれば良いかもしれません。現代社会はストレスに取り囲まれています。自分自身のストレスと向き合い、少しでも上手く付き合う工夫をしてみては如何でしょうか?