2012年04月 入社式・社長訓示

2012年04月 入社式・社長訓示

 入社おめでとうございます。富士情報を代表して皆さんを歓迎するとともに、心からお祝い申し上げます。このように才能と可能性がある皆さんを迎えることができ、大変うれしく、同時に重い責任を感じております。
 当社は今年で40年目となります。創業以来「正確・信頼」の社訓の下、これまで長い間多くの方の助けを頂戴し堅実な歩みを続けてまいりました。時代・環境に合わせて常に変革を続けておりますが、「正確・信頼」はこれからも変わらない思いです。
 当社の事業はご存じのとおりデータ入力のエントリ事業、システム開発のシステム事業の二本柱です。ともに、情報サービスを提供しており、基本は人です。皆さんにも大いに成長してもらいたいと考えております。皆様をお迎えするにあたり、社会人の先輩として、そして、迎える組織の代表としてこれから皆さん継続的に成長し、社会人生活を有意義に送っていただきたいという思いを込めてお話しさせて頂きます。
 三つのキーワード(心構え)
 日頃社員に話をしている三つのキーワードがあります。それは「知る」と「縁」と「感謝」です。
 「知る」に関連して「無知の知」と「足るを知る」いう言葉があります。「無知の知」は自分が知らないことを知るのが大切だということです。「足るを知る」は、それぞれの人が自分なりの満足を知るという意味です。他人と比べて、背伸びをしたり羨むよりも自分なりの幸せを見つめなおしてください。自分の状況を認識することで次のステップが開けると思います。
 次に「縁」を大切にしてください。私自身はいまの自分があるのは「縁」に支えられてきたと考えています。皆さんが富士情報に入社されたのも「縁」ですし、これから先も多くの「縁」があると思います。「縁」はチャンスです。この先皆さんは、いろいろな出会いがあります。その中で自分にとっての「縁」に気付いてください。「縁」を生かしてください。「縁」を生かすためのコツは「縁」を好きになることだと思います。いまここに居るのは皆さんが選んだ仕事であり、会社です。仕事を好きになり、会社を好きになっていただきたいと思います。
 最後に「感謝」することを忘れないでください。皆さんはこれまでいろいろな人に支えられ、いま社会人となりました。これから先もいろいろな人にお世話になると思います。そのときに必ず感謝の気持ちを言葉で伝えてください。
 富士情報はこれまでの歴史の中で多くのお客様、先輩の「縁」に恵まれてきました。皆さんが富士情報を選んでいただいたことに感謝し、皆さんとともに富士情報の未来への道を切り開いて行きたいと思います。
 情報サービスという仕事
 当社の商品はモノではなく情報サービスです。情報に関するサービスは知的生産物という事になります。これは目に見えず価値・成果の評価が非常に難しいものです。しかし、私は情報サービスは無限の可能性を秘めた商品であると考えています。そのため、この価値を限界なく高めていくために、とことん「考える」ようにしてもらいたいと思います。私も日頃からとことん「考える」ようと話をしています。
 これまで、皆さんが身を置いていた学業はカリキュラムが決められており、そのカリキュラムに従い知識の習得、考える(演習)ことを実践してきたと思います。社会人になっても密度はずっと濃くなりますが、しばらくは延長線上での日常が続くと思います。情報サービスに係わるための土台作りという事になります。
 実際の業務では、比較的理解しやすい範囲の仕事から始まります。それでも目の前の仕事をこなすだけで精一杯です。そのうち範囲が広がり、自分の携わっている仕事の全体像が見えにくくなってくることがあります。答えが用意された環境での作業であれば良いのですが、当社が携わる情報サービスはそうはいきません。つまりカリキュラムは存在しないのです。また、広い範囲を担う場合、目の前に提示された情報の範囲で答えを出すのでは十分ではありません。お客様の期待を超えて初めて満足頂き評価されます。我々の業界の多くの会社は定型的なシステム開発というメニューでお客様へサービスを提供しています。しかしサービスの質という面でいえば十分ではないと思います。当社はより良いサービスを追求しています。
 成長するための観点
 長期的に成長し、より良いサービスを提供するための観点についてお話します。より良いサービスとは、お客様の環境に最適なサービスであると思います。環境は変化しており同じ状況は二つとありません。最適なサービスは常に同じでは有りません。ですので、常に広い観点で状況を捕え、注力すべき課題を設定し、具体的に取り組む必要があります。
 畑村洋太郎・東京大学名誉教授は著書の中で「現代社会で最も必要とされていることは、与えられた課題を解決する「課題解決」ではなく、事象を観察して何が問題なのかを決める「課題設定」です。」と述べています。過去の知見を利用し課題解決する場合はHOW、課題設定はWHATという事になります。
 福島第一原発の事故調査委員でもある畑村氏は福島原発に関しては地震、津波の頻度が少ないアメリカから持ち込んだ原発ゆえに、起きた問題も大きいと言っています。状況は常に変化するために、広い視点で常に振り返り、より最適なWHAT(課題設定)を行うことが最も大事です。相対しているお客様だけでなく、お客様の会社全体。商品を使うエンドユーザ。さらには世界的な経済、地球環境も含み、常に最適なWHATを考える必要があります。そしてWHATに従いHOW(課題解決)を遂行します。限られた時間の中で結果を出すため、WHATに注力するだけでなく過去の知見をうまく活用しHOWを効率よくこなす必要があります。これから、仕事に携わる際にはHOWから始まりますが、WHATを常に意識していくよう心掛けてください。
 終わりに、優秀かつ無限大の可能性のある皆さんと共に仕事を出来ることに感謝し、皆さんと一緒に富士情報の情報サービスをより高いレベルに引き上げていきたいと考えています。