2018年01月 進化的成長

2018年01月 進化的成長

 入社時に確立したまま長く繁栄し続けることも可能ですが、現在のような環境では継続すら困難となります。破壊的イノベーションが示すとおり。ある企業が一旦市場での立場を確立してしまうと、新しい技術・ビジネスモデルへの対応が困難となり、持続的に発展するのが困難となり、イノベーションのジレンマに陥ってしまい、しがらみを持たない新興企業が市場を席捲するようになります。今年のITトレンドキーワードの一つに「自己ディスラプト」があります。グーグル、アップル、アマゾン、フェイスブック、アリババなどのデジタル・ジャイアンツと呼ばれる7社は大きくなりすぎて新しい事業を作り出すことが困難になっておりリーダーシップを維持するため、自らの事業をディスラブト(破壊)して事業を再構築する必要があるとのことです。このように企業にとって変化し続けることは容易ではありません。
 我々の体そのもの(ハードウェア)は生きている間に進化することは物理的に不可能です。仕事(ソフトウェア)は我々の成長の中で進化させることは不可能ではありません。意識と行動を変える必要があります。「進化」のキーワードは多様性、自然選択、適者生存、漸進的などがあります。通常仕事は計画を立て目標に向かい進んでいきます。計画にはいくつかの要素が目標として設定させているはずです。研究設備の様に環境が常に同じであれば仕事は予定通りとなりますが、環境は画一的ではありません。お客様、業務、時期、量など様々な要素が異なり、必要な手段、手順、要求される価値も少しずつ異なります。これらの要素に関して環境(お客様)にとっての評価・メリ明けましておめでとうございます。
 2017年は反グローバリゼーション、米国第一主義を掲げるトランプ大統領が就任、フランスでは自由貿易を促進するグローバリストのマクロン大統領の選出などがあり、国際政治は過渡期に差し掛かり混沌としています。国内経済としては東芝が原子力事業で巨額損失を計上し、国内製造業では過去最大規模となる9656億円の赤字となり、6月にはタカタが民事再生を申請、負債額は少なくとも約1兆800億円に上り、製造業では戦後最大となりました。また、日産、神戸製鋼、三菱マテリアル、東レ、スバルなど様々な製造業で品質問題が発覚しました。みずほFGは1万9000人削減、他のメガバンクも業務量削減を発表しました。
 グローバル化やIoT、AI、ロボット、仮想通貨など新たな技術に歴史のある大企業ですら継続的に発展するのが難しい環境になっています。
 今年もひきつづき、世界の政治をはじめ、新たな技術、経済が大きく変わり続けていくと思います。そのような中で継続的に発展していくよう今年の指針を「進化的成長」としました。「進化」と「成長」という我々生きるものにとって当たり前の似たような概念ですが、実態は全く異なります。「成長」は我々個体が親から引き継いだ遺伝子に従い、発達し大きくなることを言い、「進化」は種のなかで環境に合う個体が選別されて、種の性質が変わっていくことを言います。個体にとって進化はある意味残酷です。個体つまり個人や企業は社会に生れ出たときに事業・仕事の考え方、手段が確立し、成長して一人前の社会人、企業となります。社会の変化が緩やかであれば、創業時・人生100年時代
 昨年は「100年時代の人生戦略」という訳書が話題になりました。これからは長寿化が進み、100年以上生きる時代が来る。2007年生まれの子供は50%の確率で107歳まで生きることになる。従来の教育⇒20歳前後から仕事⇒65歳前後で引退(老後)という3ステージ制の生き方では、100歳を超す人生を経済的に支えられない。今後は80歳位までは仕事、副業、個人事業、教育等のマルチステージの人生設計が必要となる。マルチステージの人生を送るためには①能力、②健康、③人脈、④パートナー、といった「無形の資産」を作ることが大切である。といった概要です。
 たしかに家の近所を見回してもすでに80歳代後半や90歳代の老人はたくさん、しかも結構お元気そうにご健在で、還暦を過ぎた私でも若手(?)と思うことも。とは言え、今更起業するほどのノウハウも、大学で改めて学ぶ気力も無いし・・・などと考えていた時に素敵な映画を見たのでご紹介します。
 映画の題名は「人生フルーツ」です。建築家だットなどに対して感度を高くし、自分の個性の多様化に心がけます。お客様は直接相対するお客様や、最終的にサービスを享受する間接的なお客様まで様々です。視点が変わることで自分の個性に関して新たな発見があるかもしれません。次にこれらの特徴を仕事にフィードバックし少しずつ強化させます。この繰り返しの蓄積が「進化」につながります。鳥の翼は元々飛ぶためではなかったという説があります。恐竜の時代に異性を引き付けるために羽が生え、次第に増えていき、最終的に飛ぶ事が可能になったという訳です。個性、多様化を認めることで進化が進みますが、我々の計画や意思・理想が邪魔することがあると思います。自分の視点ではなく環境から選択されているか否かに関して評価する必要があります。進化は斬新的であり一つの特徴が進化として認められるまで30世代ほどかかるとの説があります。すぐに大きな成果には結びつきません。常に環境に感度を高くし、少しずつ変化させ続けることが重要です。ひとり一人が仕事の中で少しずつ「進化」を伴った成長をしていくことで会社がこれからも継続的に「進化」していくようにしていきたいと思います。
 ったご主人が自ら関与した愛知県の(かつての)ニュータウンの一角で奥さまと野菜や果樹を育てながら仲良く暮らす様子のドキュメンタリーです。で、すごいのはここからです。お二人の年齢。撮影はご主人が89歳、奥さまは86歳の時点から始まります。超高齢者のドキュメンタリーですから淡々とした映像が続きます。畑を耕し、野菜を育て、果樹を収穫してジャムを作り、それらを食し、自ら家を修繕し、私たちが忘れていた豊かな暮らしを享受しています。そして2年に及ぶ撮影期間の間には事件も起きます、がそれは是非劇場でご覧ください。この駄文をお読みいただいている皆さまも私ももしかすると100年近く生きてしまうかもしれません。同世代の世間話は「健康」や「お金」の心配に偏りがちですが、60歳の方でも、今までに働いてきた期間と同じくらいの時間が残されています。まずは「何をやりたいのか」「どのように生きたいのか」をじっくり考えるのが先で、それが決まればそこに合わせた「健康」や「お金」の設計ができる、と思う今日この頃です。
信頼と継続
 昨年も引き続き厳しい勤務内容を社員のみなさんにお願いしましたが、お客様への納期に対してご迷惑をお掛けすることなく一年間とおして出来たことは、ひとえに社員一人ひとりの業務に対する理解と協力があってこそと感謝しております。
 さて、今年もお客様からの納期、データ量の波(変化)、品質等さまざまな要求があることと思います。帳票変更に伴う入力ミス、逆に慣れによる入力ミス、これらの品質低下を防いで行くのはもちろんですが、生産性を維持しつつ要望された納期を厳守できるよう、各部署の強い管理指導とオペレータとの信頼関係に基づく最大限の協力と4thを重ねてFORCEを得る
 臨機応変な勤務をお願いします。
 また日々変わっていく社会情勢、経済状況、とりわけエントリー業界の動向、その対応で私達に何ができるのか、どうすればいいのか、個々人が考えエントリー事業本部全体で判断し行動する時であります。とりわけオペレータの増員は直近の課題であり、各部署の担当者においては、様々な手段を駆使し増員につなげて行ってください。
 これからも社員一人ひとりの業務に対する変わらぬ気持ちと、社訓であります「正確信頼」を心に秘め、業務確保継続へと続けていきましょう。
 今年もみなさんよろしくお願いいたします。
 2017年は各エリアで非常に動きが激しく変わる中、お客様のため着実に歩みを進め想定通りの成果を上げる事が出来ました。まずはこの場をお借りして皆様のご奮闘に御礼を申し上げます。
 さて2018年正月映画人気ランキング1位は「スターウォーズ」でした。以下「スターウォーズ」のメインテーマである「フォース」について個人的な解釈でシステム事業部にとっての今年の方針を「4次元の力」で考えてみたいと思います。
 1次元は『空間認識能力を高める』です。これが無いと主人公は戦闘機は操れません。我々で言うと「WHERE」を明確にするため全体像を描き自分達の位置づけや問題の所在を整理する事になります。得てして「どうしよう=HOW」から始めたくなるのを一旦止めて整理してみようという事です。
 2次元は『時間感覚力を高める』です。これが無いと主人公はライトセーバーを操り勝利する事は出来ません。それは殆ど単なる剣技の優劣ではなく剣撃の先読みの駆け引きです。それは「予知能力」になる訳です。我々で言うと完璧な「予知」など出来ない訳ですがそれでもザックリで良いので過去の経緯を踏まえ恐らくこうなるのではないかと冷静に事態を想定し予想する事は重要だと考えています。
 3次元は『課題設定→真因解析能力を高める』です。映画の中でも「スターウォーズ」は特に古来の「物語力」の典型を持っている訳ですが「深堀して突き詰める」というのはその中で一つの要素だと思います。我々で言うと上記2次元を整理した上でどこにフォーカスを当てるかが重要でそこをはずすとお客様のご期待に答えられないという事になります。
 4次元は『ダイナミズムを持って成長していく力を高める』です。言うまでもなく主人公達の成長や歴史は物語りの本質という事になります。環境の中でどう力を発揮しその積み上げで実力をどうつけていくかが面白い訳です。我々で言うと世界・日本・企業・お客様・業界・自分達自身という様々なレベルで其々が4次元で動いています。
 その中でどういう姿勢で能力を高めどういう選択をしてお客様に貢献していくかは様々な階層の4次元の動きを重ね合わせていく中でこそ見えてくるもので、そこに全力投球する事が「実力」に繋がると考えています。まさに「4thを重ねてFORCEを得る」です。
 この4次元のアプローチを追及し実力を更に高め今年の会社全体のテーマである「進化的成長」にシステム事業部も大いに貢献していきましょう。