2023年04月 「究極の情報サービス」の実現を目指して

2023年04月 「究極の情報サービス」の実現を目指して

 情報は1973年4月21日山梨県富士吉田市にデータ入力業務を受託する富士計算センターとして創業しました。今年で50年になります。50年の間に、システム開発事業、保険代理店設立、健康診断業務アウトソーシング事業など少しづつですが着実に変化し健全な経営を続けて来られました。良いお客様に恵まれ、多くの社員のみなさんに協力いただいた結果だと思います。50年という歴史に恥じぬよう、これからも良い仕事を通じてお客様・社会に喜んでいただけるような組織・事業を作っていきたいと考えています。
 当社は創業以来一貫して「情報」に携わってきました。創業当時、入力したデータはパンチカードにパンチ(穿孔)して納品していたようです。パンチカードは18.325cmx8.255cmの厚紙で、1枚のカードには英数字を始め128種類の文字を行番号含めて80桁分(80バイト)記録することが可能です。今では1TBのmicroSDが1万円程度で入手が可能です。1TBをパンチカードに記録すると125億枚となります。56枚で1cmの厚さですので、1TB分積み上げると2,232kmにもなります。情報の記録だけでなく、処理するCPUの能力、情報をつなぐ通信の能力など「情報」に関する技術は日々進化しています。これらの技術を使いこなし、最近ではWeb3.0、AI、ChatGPTなど新しい価値が生まれています。このような環境では、付加価値を維持するのも容易ではなく、変化に対応しないような守りの現状維持の態度では停滞、衰退につながってしまいます。
 ドイツの名宰相ビスマルクは「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言ったそうです。運良く成功出来たとしても、運に恵まれただけの可能性もあります。運に依存するだけでは非常に危険です。経験は経験として歴史(他人の経験や一般化された知識、科学的な知識)と比較し、経験を正しく理解し、自分の立ち位置を正確に知ることで、より正確な方向がわかり、課題も適切に明確化することができます。
 富士情報の50年の歴史(経験)は非常に貴重です。しかし、一企業の経験でしかありません。厳しい変化の時代を生き抜くためには我々の経験だけではなく歴史、つまり取り巻く環境の知恵を理解し活用していく必要があると考えています。ただし、節操なく世間で流行していることを何でも取り入れるのでは単に流されているだけで、その他大勢の一つになってしまいます。お客様、社会にとっての我々の立ち位置を理解し、富士情報にとって必要な知恵を選択し、活用していく必要があります。
 当社は創業以来「正確・信頼」を社訓として情報に関わってきました。これからも時代・お客様に最適な「正確・信頼」を提供していくことで、お客様の暗黙知を最も理解する立場として「究極の情報サービス」の実現を目指し、「情報」のプロフェッショナルとして富士情報でなければ提供できないサービスを一つでも多く創っていきたいと考えています。